【かけがえのない友人の旅立ち③~Mさんへの手紙~】

Mさんの他にもう一人、父の法律事務所で一緒に働いていた
家族のような友人Yさん。
父が他界して23年が経ち、私たち3人もまたそれぞれの生活を
送っており、ここ数年はすっかりご無沙汰してしまっていました。

Mさんのことをお知らせすることが、途絶えていた連絡を
復活する機会になったということも、
Mさんが私たちにくれた大きなギフトだったと思います。

遠方に住んでいるYさんは、ご家族の事情があり、
ひと目だけでもお別れをしたいと思いはあるものの、
どうしても葬儀に参列が叶わないとのことでした。

学生時代や卒業したての独身時代とは違い、40代、50代というのは、
仕事はもちろん、育児やご家族の介護などそれぞれのライフスタイルが
あって最も忙しい時期。
自分のことや自分の思いを優先させられる人ばかりではありません。

私は「Yさんに会いたい」と言っていたMさんと、
最後のお別れをしたいというYさん双方の思いが
痛いほど分かりました。

一時期は、同じ職場で過ごした私にとっては
家族のような二人。
私は、二人の思いの架橋になれたらと思い、
私たちが十数年前に3人で行ったサイパン旅行の写真を探し、
思いをしたため写真を添えて柩に入れてもらうことにしました。

使った便箋は、Mさんの故郷高知県のいのの和紙。

私とMさんとの縁を結んでくれた大学時代の友人Kさんも高知県いの市の出身で、30年ほど前に高知県に遊びに行った際に土佐和紙の製作体験もしたことがある思い出のもの。

Kさんのお母様が土佐和紙を広めるために始められた活動を、現在は友人Kさんの弟さんが引き継がれています。
PAPER LABO


以下、告別式の前夜、ホテルで書いた手紙です。

‥‥・*・‥‥………‥‥・*・‥‥………‥‥・*・‥‥………‥‥・*・…

Mさま

あなたに出会って30年余り。
友人でもあり、20代の数年間、父の法律事務所の秘書として
共に働いた仕事仲間でもあり、私にとってはまるで家族のような
存在でした。
いつでも逢える・・そんな気がしていて、こんなにも早く
あなたの旅立ちを見送ることになろうとは、
夢にも思っていませんでした。

今夜お通夜に参列し、祭壇とその中央にある写真を見ても、
なおあなたの旅立ちが現実のことだという実感がなく、
30年余りの様々な出来事が私の脳裏に蘇ってきました。

沢山の楽しい思い出、素敵な時間を本当にどうもありがとう。
思い出すと私の記憶の中には、いつも愛くるしい笑顔のあなたが
共にいてくれました。
そして、これからもずっといつまでも私とYさんの中で
生き続けてくれることと思います。

6年に及ぶ大変な闘病生活でさえも、笑顔で頑張った
あなたの旅立ちを、私たちも涙ではなく、心からの感謝を込めて
見送らせてもらおうと思います。

「早く良くなって、ハワイへ一緒に行こうね」という約束、
延期になってしまいましたが、先に天国へ行って、
私とYさんがそちらで合流するまで、少しの間待っていてください。

天国で、土屋法律事務所のスタッフが一同に会したら、
そのときは頑張ったお互いの健闘をたたえて、慰労会をしましょうね。

今日でお別れとはとても思えないので、さようならは言いません。
さようならの代わりに心からありがとう。
きっとまた逢えることを信じて、再会を楽しみに、
私たちも神様がくださった生を全うしたいと思います。

どうかゆっくりと休んでください。
また逢える日まで・・・
では、またね!

土屋倫子

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